ダックスの子犬を家族に迎えると、毎日が癒やしの連続です。
短い脚に長い体、でもまだマズルは短く、あどけない子犬顔。
ちょこちょこ動く姿から、目が離せません。
そんななか、私が最初に迷ったのは、子犬がふと立ち止まった時でした。
当時の私の疑問:「座ってるの?それとも、おしっこなの?」
もしかして、おしっこ?と焦ってトイレに連れて行こうとすると、ただしゃがんでいるだけ。
反対に、ニコニコしながら立ち止まったと思ったら、その場でじゃーっとしてしまうこともありました。
いちごひゃー!!!
初めて犬を迎えた20年前は、私自身がまだ犬の習性をよくわかっておらず、頭の中には「?」ばかり。
毎日、トイレの片付けをしているような気持ちになり、ややノイローゼ気味になったこともあります。
無我夢中でお世話をしているうちに、いつの間にかマズルが少し伸びて、子犬顔を卒業していました。
今となっては、そんな慌ただしい日々も懐かしい思い出です。



もっと子犬顔の写真を撮っておけばよかった!
この記事では、3頭のダックスと20年以上暮らしてきた経験から、子犬のおしっこ前のサイン、トイレシートを使った覚えさせ方、失敗した時の対応をまとめます。
今、同じように迷っている飼い主さんの気持ちが、少しでも軽くなれば嬉しいです。


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3頭のダックスと20年以上暮らす飼い主。
ペット営養管理士、1級愛玩動物使用管理士、東京都動物愛護推進員。
実体験をもとに、犬との暮らしに役立つヒントをお届けしています。
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ダックスの子犬は排泄のタイミングが分かりにくい


ダックスは脚が短く、もともと体が床に近い犬種です。
子犬はさらに体が小さいため、少し腰を落としただけでも「座った姿」と「排泄の姿勢」の差が、わかりにくいです。
・ただ休憩している
・飼い主を見上げている
・おしっこをしている
この違いが分かりにくいことがあります。
しかも、排泄姿勢には個体差があり、おすわりのように見える子もいれば、ほんの一瞬立ち止まっただけに見える子もいます。
うちも、2等目の子はおすわり、最初の子は一瞬立ち止まるスタイル。
姿勢だけで判断しようとすると、飼い主が迷うのも無理はありません。



実際、私も何度も勘違いしました・・・
子犬がおしっこ前に見せるサイン


今、振り返ると、お昼寝から起きた後以外にも、おしっこの前にはいくつかサインがありました。
例えば、
・床の匂いをしきりに嗅ぐ
・同じ場所をクルクル回る
・急に遊びをやめる
・ソワソワ落ち着かなくなる
・部屋の隅へ向かう
こうした行動が見られたら、おしっこのサインかもしれません。



サインに気づけるようになると、トイレへの誘導が楽になります!
「犬はトイレは1か所で覚えるもの」という思い込み


初めて犬を飼ったときの私は、「犬のトイレは1か所」という、そんな思い込みがあり「トイレはここね!」と、最初から場所を決めていました。
でも愛犬は、なぜか別の場所でばかりおしっこをします。
その度に・・・



違うよ。トイレはこっちだよ・・・
と連れて行っていました。
今思えば、犬は混乱していたかもしれません。
失敗が続くと、「どうして覚えてくれないの?」「私の教え方が悪いのかな」と落ち込んでしまいます。
でも、子犬はまだ体の機能も生活のリズムも成長途中です。
飼い主を困らせようとしているわけではありません。
大切なのは、失敗をゼロにしようとすることより、成功しやすい環境を先につくることでした。
我が家のトイレシートで覚えさせる方法


トイレシートの感触を覚えてもらう!
転機になったのは「場所ではなく、トイレシートの感触を覚えてもらおう」と発想を変えたことでした。
そこで、まず、おしっこをしていた複数の場所にトイレシートを敷き、「トイレシートの上で排泄する」という成功体験を積ませることを優先しました。
成功した瞬間に、褒める
シートの上で排泄できたら、終わった直後に優しく褒めます。
私は排泄中に同じ短い言葉を添えるようにしました。
毎回同じ合図を使うと、少しずつ「この言葉はおしっこのこと」と結びついていきます。
成功が増えたら、少しずつシートを減らす
シートの上で排泄できるようになってきたので、少しずつシートを置く場所を減らしていきました。
一気に範囲を狭くすると失敗が増えやすいため、数日間の様子を見ながら進めました。
失敗が増えたら、やり直し。
そして最後に、一番よく使う場所だけを残して、トイレトレーを固定。
結果として、愛犬は自然にトイレシートの感触と共に、おうちでの「トイレの場所」を覚えてくれました。
「広く成功させる→少しずつ減らす→場所を固定する」という順番がスムーズでした。
シートを掘る子にはメッシュカバー付きトレー
ちなみに、2頭目のダックスは、トイレシートを掘るのが大好きでした。
気づくと
シートを掘る→引っ張る→ボロボロにする→丸める
の繰り返しになっていました。
ちなみにトイレシートは、主に綿状パルプと高分子吸水材(吸水性ポリマー)、吸水紙で構成されており、誤飲は避けたいところ。
そこで、2頭目の犬のお留守番用のトレーは、メッシュ付きのトレーに変更。シートを直接触れなくなり、誤飲防止にもつながりました。
脚を上げておしっこするワンちゃんにはこちらのL字型が便利です。


合図で排泄できるようになると、外出先でも安心!


この「トイレシートの感触を覚える」という方法で本当に良かったと思うのは、その後の生活でした。
その後に、家族に迎えた犬たちにも、先住犬の時と同じように「この場所がトイレ」ではなく、「トイレシートの上がトイレ」と理解できるように、同じ方法を取りました。
そのため、自宅以外でも
など、環境が変わっても排泄ができて、大変助かりました。
外出先で無理に我慢させずに済むことは、犬たちにも飼い主にも大きな安心です。
カートの中でも排泄できるようになった
さらに助かったのは、シニアになって頻繁に動物病院へ通うようになってからです。
3頭とも、カートの中にもトイレシートを敷くと、それが合図になり、その場で排泄ができるようになりました。
特に2頭目のダックスは、
・悪性腫瘍の治療
・抗がん剤治療
・シニア期の足腰の衰え
を経験しました。
抗がん剤で免疫が弱っている時期や、足腰が弱ってきた時期も、カートから降ろさずにすみました。
愛犬への負担も少なく、飼い主としても本当に助かりました。
当時はそこまで考えていませんでしたが、今、振り返ると、子犬の頃にトイレシートで覚えたことが、その後の抗がん剤治療中やシニア期の介護の場面で役立ったと感じています。




トイレトレーニングが進まないときの見直しポイント
失敗が続くときは、環境とタイミングを見直します。
・寝起き・食後・遊んだあとに、早めにトイレへ誘導できているか
・トイレの面積が、今の子犬には狭すぎないか
・寝床や食事場所と、トイレの位置が分かれているか
・成功した直後に、分かりやすく褒められているか
・家族で合図や対応がばらばらになっていないか
・シートを減らすペースが速すぎなかったか
CAUTION|しつけではなく、体調の問題かもしれないサイン
何度も少量ずつ排尿する、排尿時に力む・痛がる、血が混じる、急に失敗が増える、尿が出ないといった様子がある場合は、トイレトレーニングの問題と決めつけず、早めに動物病院へ相談してくださいね。
尿が出ない場合や強い痛みがある場合は、緊急性が高いことがあります。
よくある質問
Q1 子犬は何日くらいでトイレを覚えますか?
覚えるまでの期間には個体差があると感じています。
数日で成功が増える子もいれば、生活リズムが整うまで時間がかかる子もいます。
「何日で完成」と決めず、失敗の回数より成功の割合が少しずつ増えているかを見ていくと、飼い主の気持ちも楽になるかと思います。
うちも、最初の犬は2週間ほどかかり、心が折れそうになりました・・・
しかし、2頭目、3頭目は、私自身の気持ちに余裕もあり、また先住犬の様子を見ていたこともあり、それほど時間はかかりませんでした。
特に、3頭目の犬は、生後10ヶ月の時に前飼い主の飼育放棄により家族に迎えた犬で、引き取った動物病院からはトイレの躾ができていない、と言われていました。
しかし、少しずつ成功体験を重ね、結果的には先住犬たちと同じ方法でトイレシートを覚えることができています。


Q2 シートの上でできるのに、少しだけはみ出すのはなぜ?
ダックスは胴が長いため、前脚だけシートに乗り、おしりが外へ出ることがあります。
レギュラーサイズだと「前脚だけトイレに入っていて、後脚はトイレの外」というのはダックスあるある?
シートやトレーをワイドサイズへ変え、体全体が収まる余裕をつくってみてください。
ちなみに、うちは、ワイドサイズのトイレトレーに、半分の大きさのレギュラーシートを2枚並べ、さらに、よく排泄する真ん中に1枚レギューラーシートを重ねることで、こまめに交換できるようにしています。
Q3 一度覚えたのに、急に失敗が増えたら?
引っ越しや生活時間の変化で、トイレシートの感触を覚えても、位置の変更などが影響することがあります。
一方、頻尿や痛みなど体調の変化が隠れている場合もあります。
環境の変化がないかを確認し、排尿の回数・量・色・様子に違和感があれば動物病院へ相談しましょう。


まとめ:成功できる環境づくりがトイレトレーニングの近道


初めて犬を飼った頃の私は、「トイレはここで覚えさなきゃ」と思い込んでいました。
でも実際には、
・トイレシートで成功体験を積む
・犬が成功しやすい環境を作る
ことの方が大切でした。
ダックスの子犬は脚が短く、立ち止まった姿だけでは「座っているのか、おしっこなのか」が分かりにくいことがあります。
姿勢だけでなく、匂いを嗅ぐ、そわそわする、寝起きや食後といった前後の流れを見ることが大切です。
我が家で合っていたのは、最初はシートをよく排泄する多くの箇所に敷いて成功をしやすくし、できたらすぐに褒め、少しずつ枚数を減らして場所を固定する方法でした。
失敗すると後片付けの手間も増え、正直がっかりしますが、そこはぐっと抑えて、一段階戻ってやり直せば大丈夫です。
「また失敗した」と思う日も、子犬にとっては学びの途中。
飼い主も一緒に、その子のサインを覚えているところです。
そしてその経験は、子犬時代だけでは終わりません。
子犬の頃に教えたことが、シニア期や闘病期の愛犬の生活を支えてくれました。
私も、お出かけ、旅行、通院、シニア期の介護まで、長い犬生の中で何度も助けられました。
無我夢中で過ごす子犬期は、振り返ると本当にあっという間。
いつの間にかマズルが伸び、できることが増え、あの頃の慌ただしさまで愛おしい思い出になります。
今日の小さな成功をひとつずつ重ねながら、どうか焦らず、子犬との時間を楽しんでくださいね。
私も、ダックスの子犬を家族に迎えて「座ってるの?おしっこなの?」と戸惑っていた時期が、今、振り返れば大切な思い出となっています。









