【愛犬の治療メモ】発熱性好中球減少症で緊急入院

前回、口唇悪性黒色腫の治療の経過は順調にいくと思っていた矢先、
私の犬は、この時の抗がん剤は体質に合わず、重度の副作用と判断され、急きょ投与が中止となりました。

診断名は【発熱性好中球減少症】
白血球(好中球)の値が危険域まで低下していたため入院し、骨髄刺激剤を使用しました。

今回は、そのときの経過と回復までの記録です。

2019年(当時13歳)の記録を元に記載しております。
しかし、過去の記録だからこそ、感情だけではなく事実を自分の中に冷静に落とし込み、
現在、同じ思いを持っておられる飼い主の方の思いに寄り添い、少しでも参考になれば幸いです。

目次

発熱性好中球減少により緊急入院するまでの経緯

具体的な経過は前回の記事に記載したが、当時のメモをもとに、犬の様子を図解にまとめた。

抗がん剤を使用すると骨髄抑制により、白血球の数値が下がることは予想されていた。
通常投与後7日目が最下点(1000〜2000)で、徐々に数値が上がってくる。

一般的に、白血球が500〜1000以下は細菌感染のリスクが高まるとのこと。
詳しくは専門医にご相談ください。

当初、私の犬も想定内に数値が下がっていったので、
体調の変化が気になりつつも、獣医と連携をとって見守っていた。

普段と違う様子が気になり、この期間、夜間救急に2回かかった。
ただ、白血球も数値的には想定内だった。

しかし、12日目にガクンと数値が落ちる。白血球(好中球)の値は、わずか42まで下がった。
冷静に獣医は言った。「このまま入院してください。」

動物病院での面会

私がお世話になっている、かかりつけの動物病院は、1日に2回、面会をすることができる。

病院からは、特に、食が進まなくなってしまった犬のご飯時に、
「できれば毎日面会に、食事時に顔を見に来て欲しい」と言われ、
好物のブロッコリーやカボチャを温野菜にして持っていった。

元々、ブロッコリーは犬の好物であったが、
スルフォラファンの発がん性物質を解毒する作用に期待していた部分は大きい。

悪性腫瘍を患っていても、一縷の望みをかけていた、ということもある。

先住犬が多発性血管肉腫の末期だったとき、
食欲が落ちてもブロッコリーはよく食べてくれたからだ。

普段は飼い主の私にあまり甘えない犬なのだが、
流石に心細かったか、今回の入院中はすっかり甘えん坊犬になってしまった。

持参したブロッコリーはよく食べてくれた。

何でもすぐ覚えて、これまであまり手がかからない犬だったので、
甘えさせる時間は少なかったので、1対1で向き合う良い機会になった。

回復までの好中球の推移

骨髄刺激剤を投与してもらい、ぐんぐん元気を取り戻した。

骨髄刺激剤とは、がん化学療法などにより減少した好中球を増やす作用を持つ薬剤
 (詳しくは専門家にご相談ください)

💡白血球(好中球)の推移(参考までに)

・入院時 42
・翌日(骨髄刺激剤投与後)90
・2日目 5489
・3日目 10920
・4日目 11140

無事退院となった。
残念ながら、私の犬は体質に合わず、抗がん剤(カルボプラチン)の投与は1回きりで中止となった。

今後の悪性腫瘍の対する治療は、後日、獣医と相談することになった。
ひとまず向こう1ヶ月は、体力回復に専念することになった。


上記の様に、抗がん剤を使うことは出来なくなりましたが、
ステージ1ともいえども、完全に転移の可能性は捨てきれないため、
体力回復後は、自宅での免疫療法を取り入れることにしました。

次回は免疫療法の話をします。
あくまで参考として、選択肢の一つとしてお読みいただければ幸いです。

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